SOX

“RED SOX”は巷で話題になっているが、「J-SOX」自体は一般にはあまり取上げられていないようだ。まぁ、そもそもは米国での“エンロン”事件が引き金となっているので、あまり浸透しないのかもしれない。

そもそも、何でJ-SOXなる親しみの無い名前で呼ばれるようなものができたのか。まずは、その発端となった米国の事件をReviewしてみたい。

ちょっとだけ昔に、米国に“エンロン”という総合エネルギー取引とIT関連ビジネスに携わる企業がありました。この企業は、2000年度には全米売上高ランキングの第7位に入るなど、米国有数の巨大企業でした。しかし、そのエンロンが2001年12月には何と“破綻”してしまったのです!

これは、日本でもちょっと前に話題になった「粉飾決算」が原因でした。この、エンロン事件に加担した大手監査法人のアーサー・アンダーセンも同じ時期に消滅しています。その後も、大手通信事業者のワールドコムを始めとする様々な企業の粉飾決算が芋づる式に発覚し、次々と企業は破綻していきました。

そのような背景から、異例の速さで米SOX法が導入されたというわけです。正式には「Public Company Accounting Reform and Investor Protection Act of 2002:上場企業会計改革および投資家保護法」と言うらしく、法案を連名で提出したポール・サーベンス(Paul Sarbanes)上院議員、マイケル・G・オクスリー(Michael G.Oxley)下院議員の名前にちなんで、「サーベンス・オクスリー法」と呼ばれるようになったらしいです。

次回は、J-SOXについて。

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