投稿

ラベル(教育)が付いた投稿を表示しています

『心を動かす話し方』 堀 紘一 著

『自分を変える読書術』の続編で、どのように読書でインプットした知識を話し方としてアウトプットしたら良いかという話。 こちらも前回同様、又はそれ以上に端的に語られているが(時にはかなり極端な切り口で)、堀さんの貴重な実経験を元に語られているため素直にそのまま受け入れられる。 特に、コンサルタントという経験を通してのアドバイスは、分かっているようで強く意識していない部分の再確認として認識することができ、直ぐにでも実戦で試せるTipsばかりだった。 私の師匠から授かった言葉で、「知識、可識、胆識」という言葉があったが、私も自分の中で‟Crystallize”された知識をアプトプットし次の世代へ繋げられるようになりたい。 (E)

『自分を変える読書術』 掘 紘一 著

元ボスコンの社長として有名な、堀紘一さんの読書についてのリコメンデーションが主な内容で、読書の質と量を高めることにより学歴を凌駕できるというもの。 薄っぺらいハウツー本とは違い、内容は実に端的に読書について述べているものの、自身の貴重な実経験が語られているので参考になります。また、高学歴の堀さんが学歴を必要以上に盲目に評価する日本の"知"堕落さを説いているのには強く共感でき、誰でも自身の学習努力が最も大事だし環境をも変えることができると断言している。 私自身、気を抜くと忙しいを言い訳に読書をサボる傾向があるので、これを機に初心に返り師(堀さんのおススメ本の著者の一人)を思い出し再度読書に積極的に取り組んでいこうと思う。一つの機転として、今までビジネススクールを出ていながら哲学書をあまり読めていなかったので、そこから目標を決め自分自身の"知の投資"として継続して読書していこうと思う。 (E)

シリコンバレー流子供教育

イメージ
この記事は、未就学の子供を持つ私にとっても考えさせられ参考になる記事です。   NIKKEI:   5歳から始まる起業家教育 やはり、日本の教育の中で平均点を上げるために興味のない受験勉強に無理強いで努力させるのではなく、少しでも興味があることを徹底的に自分から学ぼうとする強い意志が育でることが重要で、教育機関や親はそのような環境を整備する必要があると痛感しました。 ITや語学学習を基盤とした環境はもちろんのこと、社会に対応するための柔軟性、創造力、および共感力をつけさせるのはもちろんのこと、自然や動物と触れ合うことによるアナログな五感に訴える教育も並行して行っていく。 また、様々なことに積極的に挑戦する姿勢を徹底的に賞賛し、だめなら止めさせれば良いのだ。 残念ながら、日本にはまだ受験のための教育というものがはびこっているため、シリコンバレーのような実験的な教育方法に教育する側も挑戦する機会はほとんどない。よって、できるかぎり親がその役割を果たすしか今現在では道はないようだ。

減少する「科学」

イメージ
学研の「科学」と「学習」、どっちが好きだった?と聞かれると、ほとんどの30代以降の人たちは「科学」と答えるだろう。まぁ、これはどちらかを購読していると言う前提での話しだ。しかし、「科学」の購読数は79年をピークに減少し、現在ではその13%程度だと言う。これは、少子化問題、子供のあらゆる選択肢の拡大、学研の"市場"の変化を無視した内容なども影響していると思うが、いわゆる「理科離れ」が進んでいる一つの兆候とも言えるだろう。 世界57カ国の15歳を対象に、OECD(経済協力開発機構)が実施した国際学習到達度調査では、科学的応用力において日本は2003年の2位から2006年の6位へ転落している。因みに、一位は2年連続フィンランドで、2位香港、3位カナダ、4位台湾、5位エストニアとなっている。 また、日経ビジネスの8月18日号にも、「さらば工学部」という題で記事が掲載された。東大でも、工学部の電気電子は5年連続で底割れをしているらしい。。。そもそも、今の子供たちは様々な社会の基盤となっている技術に"夢"を持てるような環境にいるだろうか?そのような環境を、私たち大人が子供たちに提供し啓蒙しているだろうか?(実際に実践しているのは、でんじろう先生くらいなのだろうか?) これは、そもそも“失われた10年”を取り戻そうとして目先の利益に囚われている日本企業も責任を感じ、教育機関と協力しながら解決していかなければならない、今の日本にとっての最優先事項であると考える。

ホームスクール

イメージ
最近は、首都圏に住む子供の多くが私立の学校を幼少の頃から目指さなければいけないような、そんなストレスフルな状況になっているように思える。 職場のお父さんたちも、子供の塾での成績が気になってしょうがないようだ。実際は、子供の成績如何で母親の機嫌が大分違うからという理由もあるが、成績別のクラス替えテストの時には本人以上にストレスがかかっているように見える。 子供が小さい頃から家族内でのコミュニケーションを犠牲にし、自然を自由に楽しむ時間も無く、多額のお金を塾というある意味“ブラックボックス”に投げ入れる。そんな生活を皆が強いられ、やっとエスカレーター式の学校に入り大学を卒業してから本人は現実社会を見始める。 う~ん、教育の在るべき姿とは何だろうか。日本の教育は明らかに即座の改革を迫られている状況に見えるが、当の教育現場では様々な不祥事や問題は起きるものの教育の“そもそも論”などは全く意識されていないようだ。 いつまでも人任せにしていられない!っと憤慨する米国の親たちは、「ホームスクール」なるもので子供に“本来の教育”を受けさせているようだ。これは、子供を学校に行かせずに親や地域の人々が勉強を家庭で教える仕組みで、学校に様々な危険が散在する米国ではホームスクールは増加傾向にある(現在約200万人以上)。地域と密着して子供が教育されるため、逆にコミュニケーションの質も高まり勉強も必要な時間に集中して行える。 日本も、もっと親自身が教育について考え直した方がいいだろう。。。結局は社会を介して自分に跳ね返ってくることだから。 ・『 HoSA 』 ・『 ホームスクールの賛否 』

和して厳しく

イメージ
日本発の“真のグローバル企業”は数少ない。その中でも、「 シマノ 」は自転車の変速機、ブレーキ、そしてハブなどの部品でグローバル市場の50%以上のシェアを誇る貴重な企業と言える。この偉業には、創業者である島野庄三郎の“和して厳しく”という「チームシマノ」の精神が活きているから成し得たと考える。 例えば、個人の力を「シマノ・リーダーシップ・ディベロップメント」のようなプログラムにより若いうちから教育し、海外へも社員を派遣し現場での経験を積極的に積ませている。そして、そのしっかりトレーニングを受けが個同士が自給闊達な議論を交わし協力試合ながら上司にいちいちお伺いを立てなくても意思決定も迅速に行える。 また、社内の公用語は英語だという。日本の外資系企業でも決して多くない英語環境を、トップダウンで整備することにより超グローバル企業に成長したのだ。事実、社員の8割近くが外国人で海外拠点も多数存在する。 シマノのDNAは、「技術、品質、信用」=「ブランド」として創業時から受け継がれており、それが「和して厳しく」というスローガンの下に実現されているのである。 ----------------------------------------------------------------------------- <シマノの歴史> ・1984年大阪堺市に農家の長男として島野庄三郎が生まれる。 ・庄三郎が13歳の時、仁徳天皇陵の排水路の門を開き家から勘当される。 ・叔母に引き取られ、15歳で刃物職人の従弟として働き始める。 ・その後、自転車のギアを作る鉄工所などで働く。 ・1921年の26歳の時に独立し「島野鉄工所」を創業(従業員3人)。 ・創業当時から品質の評判は良く売上は伸びていた。 ・値引きには応じず「1個でも不良があったら2個にして返します。」という  ユニークな営業方法を貫いた。 ・1951年にシマノ工業、1991年にシマノと社名を変更。 ・庄三郎の子である尚三、敬三、喜三の3兄弟が歴代の社長を務めた。