減少する「科学」

学研の「科学」と「学習」、どっちが好きだった?と聞かれると、ほとんどの30代以降の人たちは「科学」と答えるだろう。まぁ、これはどちらかを購読していると言う前提での話しだ。しかし、「科学」の購読数は79年をピークに減少し、現在ではその13%程度だと言う。これは、少子化問題、子供のあらゆる選択肢の拡大、学研の"市場"の変化を無視した内容なども影響していると思うが、いわゆる「理科離れ」が進んでいる一つの兆候とも言えるだろう。

世界57カ国の15歳を対象に、OECD(経済協力開発機構)が実施した国際学習到達度調査では、科学的応用力において日本は2003年の2位から2006年の6位へ転落している。因みに、一位は2年連続フィンランドで、2位香港、3位カナダ、4位台湾、5位エストニアとなっている。

また、日経ビジネスの8月18日号にも、「さらば工学部」という題で記事が掲載された。東大でも、工学部の電気電子は5年連続で底割れをしているらしい。。。そもそも、今の子供たちは様々な社会の基盤となっている技術に"夢"を持てるような環境にいるだろうか?そのような環境を、私たち大人が子供たちに提供し啓蒙しているだろうか?(実際に実践しているのは、でんじろう先生くらいなのだろうか?)

これは、そもそも“失われた10年”を取り戻そうとして目先の利益に囚われている日本企業も責任を感じ、教育機関と協力しながら解決していかなければならない、今の日本にとっての最優先事項であると考える。

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