電機再編
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2008 年の 4 月には、パイオニアの薄型テレビ最高峰のプラズマの技術を取り込み、12 月にはサンヨーを子会社化することにより、今後の成長株である世界トップクラスの環境エネルギー分野の技術をも取り込んだ。パイオニアやサンヨーの心中は正直穏やかではないはずだが、中国等の外資に買われるなら自社技術にパナソニック流のテコ入れを施すほうがシナジー効果が得られると考えたのだろう。
現在の雇用問題は、そもそもの日本の多くの産業構造が破綻していることが原因のひとつだと思うのだが、よりグローバルな視点での再編が進み、同時にそれを取り巻く日本人の企業に対する価値観や働き方に対する考え方も変わる必要があるだろう。
今のように、日本の取り巻くほとんど全ての環境が“内向き”の状況では、いかなる再編が行われたとしても良い方向に向かうのはなかなか難しいかもしれない。
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