シリコンバレー

シリコンバレーと言えば、世界中から集まった多くの優秀な人材がIT業界で働くメッカである。

しかし、彼等および彼女等の1社当たりの平均滞在年数は3年未満だという。IBMやアップルなどの大手企業は10年以上働く多くの従業員を抱えているので、それらを除くとベンチャー企業では事実上1年未満ということになる。

この平均滞在年数には、自らの意思で退職や転職をする人々と、会社都合による大量レイオフも含まれる。これらは、高度な専門性と急速な技術発展の矛盾を同時に維持しなければならない、厳しい環境での生き残り政策と言える。

しかし、シリコンバレーでレイオフされた彼らに悲壮感は見られない。日本と違い、市場の動向を誰もが共有できているので、企業側の対応もある程度は理解され転職先は大体関連会社等にある。私自身、シリコンバレー企業で働いて8年目にもなるが、本社では出戻りを3度繰り返している人や、転職した後でも関連会社で相変わらずお付き合いをしているよう感じだ。

やはり、このような激しい市場競争環境を日本に作るのは難しいか。。。実際、単なる“大量雇用企業”と化している日本企業は多い。

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