IHIよ何処へ行く
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また一つ、日本の老舗企業が堕ちていく。。。ロケット、航空機エンジン、艦艇などの世界トップクラスの技術を持った IHI(石川島播磨重工業) が2007年12月に東京証券取引所にて「管理ポスト」に割り当てられた後、2008年2月に「特設注意市場銘柄第一号」とされて以来“汚名”返上に躍起になっている。 しかし、受注拡大の焦りから結果としてプラント事業で総額850億円の巨額損失計上となり、今やどこに買収されるかが焦点となっている。世界屈指の技術を有するIHIをお手頃価格で買いたい企業は世界にいくらでもある。買収防衛策となる株価上昇も、「3年以内に内部管理の問題を改善しなければ上場廃止」という条件下では難しい。2009年1月には 120周年 を迎えるIHIだが、とりあえず改善報告書を提出し指定銘柄から外してもらうことが目標とは情けない。 IHIが落ちぶれてしまった根底には、本社部門と事業部門の間に“分厚い壁”があるという古の組織風土がある。“現場力”だけで成長してきたが、トップダウンによる成長戦略とその実行が機能していなかった。 だが、同じ運命を辿る可能性のある日本の老舗企業は少なくないのが現状である。。。 ・『 IHIの株価動向 』