投稿

10月, 2008の投稿を表示しています

チャンビー

イメージ
いま、米国のNerd(オタク)をとりこにしているのが" Chumby "という目覚まし時計型のコンピューターだ。クリスマス商戦を前に、明後日の10月23日に日本でも発売される。価格は、29,400円とまあまあお手ごろ価格だ。 Chumby の主な仕様は、以下になる。 ・3.5inch 液晶 Touch Screen ・無線LAN(WiFi)接続機能 ・64MB SDRAM Flash Memory ・64MB NAND 型 Flash Memory ・加速度センサー ・USB2.0 x 2 ・2W スピーカー ・iPod 接続 ・イタリア製の皮を外観に使用 ・色は 3 色のチョイス しかし、何が本当に新しくてオタクにとって面白いかと言うと、インターネット上のコンテンツから自分が見たいコンテンツを選び「ウィジェット」と呼ばれる Flash アニメーションを目覚まし時計のように常時表示できる。また、自分のものには名前をつけることができ、他のユーザーとウィジェットの共有も可能となる。 最初から 20 のウィジェットが用意されている他、ホームページには現在 600 以上の本当に様々なウィジェットが掲載されており、PCで閲覧するようなものやアニメや YouTube の映像を流すウィジェットもあり、携帯電話でウェブを見ているような感覚になるようだ。 この Chumby は、何と“オライリーメディア(ウェブ 2.0 を提唱した ティム・オライリー が率いるメディア企業)”がごく限られた仲間だけを招待する昨年のフー・キャンプ(Foo camp)で初めて姿を見せたらしい。 Chumby の最も優れた点は、Linux ベースの OSS(オープンソース・ソフトウエア)で開発されているということにある。搭載するソフトウェアを、ユーザーが開発できるように SDK(ソフトウエア開発キット)が配布されていて、その魅力に共感したエンジニア達がこぞって多くのウィジェットやプログラムを開発し公表している。しかも、ハードウエアに関する開発キット(HDK)も公開しており、ウェブサイトには詳細なハードウェアの設計図が公開されている。 新たなコンピューターの有り方として、日本の市場に一石を投じる大きな現象となって欲しい。。。もちろんハード面では日本のメーカーがより優れたものを作れるはすだ!

減少する日本人

イメージ
日本人が段々と減ってきている。日本人の総人口が、2006年頃を境に減少傾向に入ったのだ。年齢別に見ると、15歳~64歳の生産年齢人口は全体の6割程度まで減ってきている。単純に考えると、働き手が減ることにより税収や年金保険料が減り、逆に年金支給額や医療費は増えるという悪循環が訪れることを示唆していると言える。 世界に目を向けてみるとどうだろうか。日本と同様の状況にある国は、ドイツ、フランス、韓国の工業化国とBRICsのロシアが人口の減少傾向にある。一方で、新興工業国である中国、インドは急激に人口が増加しており、次いでブラジルと移民の多いアメリカも増加傾向にある。 外国人労働者の受入状況はどうだろう。世界の外国人労働力と日本を比べると、例えば、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スイス、スペイン等と比較して日本は極端に外国人労働者の数が少ない。そもそも、外国人の受け入れ態勢が全く整っていないため、日本語教育の不足や人々の治安悪化に対する漠然とした懸念などが障害となっているようだ。日本政府は、最近になって徐々にではあるが対策を講じているようである。しかし、既に問題が深刻になっている看護や介護の方面に対する遅すぎる対応と言えるだろう。 。。。明るい題材はないのだろうか。一つには、内需しか見えていなかった日本の製造業が、より膨大な需要のある世界の市場へ注力しだしていることがある。韓国などと比べ、あまりにも遅い気付きではあるが、独特な日本のビジネスを必要とする市場はまだ世界にいくらでもあると思うので積極的にがんばって欲しい。でも、まずは英語や語学の教育からはじめないといけないのだろう。。。

携帯 OS 動向

イメージ
「シンビアン」に「リモ・ファンデーション」?何の名前だか一般の人にはあまり馴染みが無いかもしれない。しかし、実際には日本を含む世界中多くの人がこの“2社”の製品を使用している。 これらは、携帯OSを開発している世界2強の企業と非営利団体である。日本では、シャープと富士通にシンビアン社のOSが採用されていて、40%弱のシェアを持っている。また、松下とNECは共同開発を断念し“リモ”を採用することを決めたため、20%強のシェアを持つこととなる。 業界最大手のノキアの子会社である“シンビアン”は、世界では6割以上のシェアを持っており(高機能端末において)、ノキアを中心に10社で「シンビアン・ファンデーション」なる非営利団体を設立し普及を本格化する意向だ。 次に来るのが“リモ”で、リナックスをベースに共通化仕様を目指している非営利団体であり、現在の会員数は50社になる。 その他、KDDI(au)の提唱する「KCP+」(東芝が採用)や、Googleの「アンドロイド」、Microsoftの「ウィンドウズモバイル」等のソフト大手も普及を狙っている。 携帯端末でも、RIM(カナダ)の「Blackberry」やAppleの「iPhone」がシェア10%と4%にまで急激に普及してきており、今後は無線通信インフラも技術革新が進むと見られる中で、グローバルにおける競争が一層と激化することが予想される。 この中で、日本企業はまた大きなグローバルの波に飲まれて終わりとなるのだろうか。。。

減少する「科学」

イメージ
学研の「科学」と「学習」、どっちが好きだった?と聞かれると、ほとんどの30代以降の人たちは「科学」と答えるだろう。まぁ、これはどちらかを購読していると言う前提での話しだ。しかし、「科学」の購読数は79年をピークに減少し、現在ではその13%程度だと言う。これは、少子化問題、子供のあらゆる選択肢の拡大、学研の"市場"の変化を無視した内容なども影響していると思うが、いわゆる「理科離れ」が進んでいる一つの兆候とも言えるだろう。 世界57カ国の15歳を対象に、OECD(経済協力開発機構)が実施した国際学習到達度調査では、科学的応用力において日本は2003年の2位から2006年の6位へ転落している。因みに、一位は2年連続フィンランドで、2位香港、3位カナダ、4位台湾、5位エストニアとなっている。 また、日経ビジネスの8月18日号にも、「さらば工学部」という題で記事が掲載された。東大でも、工学部の電気電子は5年連続で底割れをしているらしい。。。そもそも、今の子供たちは様々な社会の基盤となっている技術に"夢"を持てるような環境にいるだろうか?そのような環境を、私たち大人が子供たちに提供し啓蒙しているだろうか?(実際に実践しているのは、でんじろう先生くらいなのだろうか?) これは、そもそも“失われた10年”を取り戻そうとして目先の利益に囚われている日本企業も責任を感じ、教育機関と協力しながら解決していかなければならない、今の日本にとっての最優先事項であると考える。

「あいのり」 ~金星への旅~

イメージ
「あいのり」してみませんか?という公募広告が、JAXA(宇宙航空研究開発機構)から今年の4月に発表された。特に“恋人探し”をする旅という訳でもないが、何と行き先がとてつもなく遠い“金星”なのだ! もちろん、これは“人”が相乗りするわけではなく、2010年に打ち上げ予定のH-IIAロケットに「PLANET-C」というJAXA惑星探査機と一緒に相乗りする小型副衛星のことだ。もし、この小型衛星が金星まで到達すれば、宇宙機関以外の衛星としては最遠記録となる。 今年7月に発表された候補機は以下になる。 * WASEDA-SAT2(早稲田大学) * 大気水蒸気観測衛星(鹿児島大学) * Negai☆″(創価大学) * UNITEC-1(大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)) 「地球の兄弟星」と言われてきた金星。それは、大きさや太陽からの距離が地球に近い惑星と考えられているからだという。しかし、実際は高温の二酸化炭素に包まれ硫酸の雲が浮かび、環境が地球とは全く違うのだ。その原因がこの「あいのり」によって解明されれば、ある意味本当の地球の“パートナー”が見つかることになる。

速攻 DNS ポイズニング

イメージ
インターネットを使っていれば誰もが関係するDNSサーバー。インターネット上で、ドメイン名をIPアドレスに変換するものだ。 このDNSサーバーに欠陥があると、DNSの発明者であPaul Mockapetris氏によって指摘されている。最新のDNSポイズニングという攻撃方法によって、DNSサーバーに嘘の情報を入れることによりウェブサイトの乗っ取りやメールの盗み見が可能になってしまうのだという。 DNSポイズニング自体は1988年に既に指摘されているが、今回のヤツは百万回の攻撃を瞬時に仕掛け99.99998%の確立で成功するらしい。例えば、ウィルスに感染したパソコンを誰かが社内に持ち込んだだけで、その企業全体が危険にさらされてしまう。。。 まぁ、対策としてはこのポールおじさんの経営するNominum社のソフトを使えば、リスクは最小限に抑えられるということだが、日本ではNTT Communications, KDDI, IIJ等が採用しているらしい。 ここにリストされていないISPのサービスを利用している人は、直ぐに問い合わせたほうがいいかも。