何でもビジネス

「持ちつ持たれつ」という言葉があるが、ネットを介してよりその範囲が広がっていると言える。また、それらの繋がりりがビジネスとして商品化され、更には倫理論争にも発展することがある。

例えば、私の妻ももう直ぐ出産になるが、赤ちゃんに与える母乳は母親によって個人差があり出過ぎる人もいれば出ない人もいるし、また病気の関係で与えられない人もいる。

一昔前までは、残留農薬やスタイルの崩れなどの影響から母乳を上げる母親は減少傾向にあったが、現在では免疫成分や栄養が研究により見直され「絶対に母乳でなければ」という母親が増えているという。

そこで、持ちつ持たれつの精神により出過ぎる人が出ない人へ個人で母乳の提供を行っていたが、知らない人からの提供というリスクがあるため「母乳バンク」というNPOが米国で設立された。しかし、医師の処方箋が必要だったり$100/日ほどの費用がかかり、もちろん健康保険は利かないということもあり障害は大きい。

そこで、最終的にはカリフォルニアの「プロラクタ・バイオサイエンス」が“母乳加工メーカー”となり母乳をビジネスとして母親に提供している。

個人レベルでのコミュニケーションが促進され、やがては新たなビジネス機会の創造につながる例として挙げたが、やはり新しい物と言うのは倫理的問題や社会的問題がつきまとうものだ。

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